2009年04月17日
49. 2008年倒産件数
昨年の倒産データを見ると上場企業の倒産は
45件、そのうち黒字倒産は21件であった。
このデータからも急激に市況が悪化し、資金繰り
ができなかったことがよく分かる。
2002年の22件を大きく上回り戦後最悪を更新した。
(不動産業は半数を占める)
負債額1000万円以上の倒産は、全国で13,234件
負債総額13兆6709億円うち近畿は、343件負債額は
1699億であった。
2009年度も建設・不動産以外の業種を拡大させながら
上場企業の倒産件数は高水準で推移するおそれがある。
今、多くのご相談を受けているのは圧倒的に資金繰りの
相談。ニューマネーの調達、リスケジュールの交渉依頼
である。民事再生を申請しても認可が下りにくく、
スポンサーも見つからない。よって自己破産を申請する
ケースが増えている状況だ。
日本の企業は、良い技術を持っている企業が多い故、
倒産は非常に残念である。
しかし、供給が飽和している以上、厳しい生き残り時代
でもある。付加価値の提供できない企業は淘汰される。
これからは、変化対応した企業だけが生き残る時代であり、
変化対応できるようバランスシートを重視した目標・経営を
するべきではないだろうか。